Three Roofs Timber Hall
Three Roofs Timber Hall
避暑地・軽井沢の森の中に佇むホールの計画。
本施設は、クライアントおよび施工者とともに約10年にわたり共育してきたプロジェクトである。
敷地内には、犬と宿泊できるテント、ドッグスクール、芝生のドッグランなどが点在し、外構と建築を段階的に増築しながら共に作り続けててきた。
本計画は、その節目となる最後の棟であり、利用者が集うラウンジとして、また雨天時にはドッグトレーニングスペースとしても機能する建物である。
両側の扉を開放すると、建物越しに森の風景が連なり、三枚屋根の隙間に設けた高窓からは柔らかな光が差し込む。森と親密な距離感を保ちながら、日本的な透明性を備えた空間をつくり出している。環境に寄り添い、自然そのものを楽しむための建築を目指した。
構造と意匠のテーマには日本の美意識である「木材を組む」ことを10年前に据え、実践を行ってきた。この建物には用いるすべての角材を日本の一般規格である120×120mmで統一し、一部の梁には、大工の手割りによる60×120mm材を用い、構造の合理性を保ちながら意匠的な広がりを与えている。
計画の背景には、コロナ禍による建築資材の高騰があり、意匠性とコストのバランスをいかに保つかが重要な課題であった。必要な床面積と、自然を纏うための十分な気積を確保しつつ、コストを抑えた計画とすることで、その両立を図っている。
また、避暑地特有の厳しい冬期外気温に配慮し、外断熱とすることで温熱環境を確保した。木架構をそのまま室内に現し、構造の美しさと環境性能を同時に表現している。
本建築は、クライアントと施工会社との10年にわたる信頼関係の積み重ねによって実現した、自然との共生を体現する建物である。
Completion : -
Principal use : Hotels
Total floor area : -
Building site : South Karuizawa
- AMP Architecture Master Prize
- A' Design Award
- Architizer A+Awards Finalist
- AZ Awards Finalist